コンテナカバーを風呂敷で個性豊かに

運ぶ

昔から物を包んで持ち運んだり、収納したりするために
使われてきた風呂敷。

現代ではより柔軟な使い方がされています。
そのひとつが、コンテナカバーとして使うという方法。

お花や観葉植物などが植えられた鉢を包んで、インテリアに
なじむオシャレなアイテムに変身させることができるほか、
個性的なギフトとしても利用できるでしょう。

植物が植えられている鉢を包むのは大変そうに
感じるかもしれませんが、コツをつかめば
それほど難しいものではありません。

以下の包み方は、さまざまな鉢のコンテナカバーに
使えます。準備として、風呂敷の角が手前に来るように
斜めに広げます。

その中央に鉢を置くのですが、水遣りをしたときに
染み出さないように鉢を覆う程度の大きさのビニールか
セロファンを敷き、その上に鉢を置くとよいでしょう。

まず、鉢の後部にくる角を、鉢の高さに合わせて折ります。
次に、左右の角を持って鉢の前で結びます。

視界に入る場所なので、結び目を綺麗に作りましょう。
その後、前方の角を引き上げ、結び目と鉢の間に通します。

鉢の高さに合わせて折り返し、結び目と鉢の間に挟みこみます。
ひだを綺麗に作り、全体的に形を整えれば完成です。

コンテナカバーに使う風呂敷は、和風の柄ものでも、
無地でも、現代的なものでも花によって合わせられます。

特に、コチョウランやデンドロビウムなどの洋ランとの
相性が良く、個性的なラッピング代わりに風呂敷を使い、
そのまま贈り物にしても素敵です。

ラッピング

アートな風呂敷で大容量バッグに

風呂敷は、元々銭湯に出向くのに、着替え一式を
包んで持って行くのに利用したものでした。

時代が下った現代の普段使い用のバッグのような
ものだったのです。

しかし、従来の物と違って、慶弔用のふくさとして
利用したり、お遣い物を持って行くのに包んで使う
高級な物となってしまいました。

しかし、風呂敷を日常的使いに適する入れ物として、
昔に戻すような動きが出てきています。

海外の方に取り上げられたり、若い方の感性で工夫
されたりして、結び方や持ち手等を工夫し、たくさん
物が入るバッグとして生まれ変わろうとしています。

バッグになる

リング状の持ち手に両端を結べばイチゴ型の袋にも
なりますし、革ベルトの両端にD型の金具が付いて
いる持ち手に、両端を挟み込めば、球形に近い
可愛らしい袋としても持ち歩けます。

例えば、テレビドラマや漫画などの影響で、緑の
唐草文様の風呂敷は泥棒が使う物として認知されて
いましたが、紺や黒、赤等の色にしたり、唐草文様を
小さめにしたりして、レトロモダンな雰囲気を醸し
出すようになっています。

結び方も、箱を包むように対角線上の頂点を中心に結ばずに、
平行に結び合わせて持ち手のように工夫し、肩にかけて
持ち運べるようになっています。

包む

シンプルな柄だけでなく、お祝いで用いられる
きらびやかな柄の物も、現代風に写真やCGでデザイン
された幾何学模様の柄も立体的に結んで持つだけで
お洒落なバッグになります。

最も用いられるサイズの約1m四方の物であれば、
普段は畳んで持ち歩き、荷物が多くなった時に
使えるのでかさばることもありません。

現代の生活に風呂敷をお洒落に取り入れる

風呂敷はシンプルでありながら、いろいろな使い方ができる
便利なアイテムでもあります。

どちらかというと古い時代のものという印象があり、
使ったことがないという方も多いでしょう。

しかし、シンプルで多様な活用方法ができるということが
現代の生活にぴったりで、しかもおしゃれに彩る
ということにつながっていきます。

まず、これまでと同じように荷物をくるんだりするという
形で利用してみましょう。

手土産

手土産などを包んで持ち歩けばオシャレです。
取っ手を結べばバッグになり、ファッションの一部と
しても活用できます。

さらに、シーズンオフの洋服などをまとめて包んでおき、
収納しておくという事もできます。

見た目がすっきりするうえ、ほこりなども
付きにくくなるというメリットがあります。

部屋の中で見えるところに置くのであれば、素敵なデザインの
風呂敷にしておけばインテリアのアクセントにもなります。

また、目隠ししたい部分にかけてしまい、
カバーしていくという使い方もできます。

また、必要なところにつるしてのれんのように使って
みてもよいでしょう。テーブルクロスなどとしても活用できます。

身につける

また、スカーフやストールのように身に着けて利用する
こともできます。

寒いときにはおって軽い防寒グッズとしても利用することが
できるでしょう。

このように、日常生活の中にオシャレに取り入れることが
できる風呂敷ですから、気軽にいろいろな使い方をして
楽しんでいきたいものです。