風呂敷は日本文化を表した道具の1つです。
今では使用する方も少なくなっていますが、最近になって
その価値や利便性が見直されています。
風呂敷は包む物の大きさや形などに合わせて自在に変形
させることが出来、使い終わった後はコンパクトにたたむ
ことが可能です。
その使い道はまさに多種多様となっています。
そんな風呂敷のデザインの中には使用していない時に、
そのままタペストリーとして使用できるものもあります。
例えば振袖などの着物を包むためのデザインは、着物とよく似たものとなっています。
そういったデザインであればタペストリーとして飾っていてもそれほど違和感はありません。
和の雰囲気を醸し出したい時にはうってつけです。
他には友禅染を使用した風呂敷もあります。季節の移ろいを感じさせる草花を基調としたものや、様々なモチーフを大胆に構成した光悦ちりめん友禅などが人気となっています。
おぼろ晒しと呼ばれる技法で作られた風呂敷も
タペストリーとして使いやすいです。
おぼろ晒しとは不純物を取り除く晒しという工法を
用いるものであり、ナチュラルなムラ感と柔らかい
風合いが特徴となっています。
部屋のイメージをあまり変えることのないタペストリーと
して使用できます。チェックのデザインも使用しやすいです。
オックス、ヘリンボーン、フランス綾などを組み合わせる
ことでポップなイメージを演出することが出来ます。
他にも動物の絵が入った物や美しいグラデーションの物が人気です。基本的にはどんな柄の風呂敷でも部屋とマッチする可能性を持っています。
重要なのは部屋の雰囲気と合うかどうかということです。
とはいえ、洋風の部屋に敢えて和風のものを用意したり、
またその逆をやってみたりすることは意外な調和を
もたらすこともあります。
色々なものを試してみるのも面白いかもしれません。
もし部屋に使用できなくても本来の用途では使うことが
出来るので、無駄になる心配も特にありません。